リースバックについて

 自分のどの資産を誰にどのくらい相続させるか、を考えるために自分の資産を見直す必要があります。主な資産は現金・預金・株式・自動車・不動産などが挙げられます。
 現金・預金・株式なら換金性も高いですので、誰にどのくらい相続させるかを考えやすいと思います。自動車は悩みますが、一番悩むのは不動産ではないでしょうか?
 自分が所有している不動産に、自分と相続人が同居していれば相続人に相続させても良いでしょう。相続人からしても、被相続人が亡くなっても住む場所があるということは安心につながります。

 もし不動産を所有していて、相続人が同居しておらず、相続人がその不動産を相続する意思がない場合は、リースバックを検討しても良いかもしれません。
 リースバックとは、不動産を売却してまとまった売却代金を手に入れつつ、その不動産を買主から借りることにより、その不動産に住み続けることです。

 リースバックのメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
  ①(立地などによりますが)ある程度まとまった売却代金を手に入れることが出来ること
  ②住み慣れた不動産に住み続けることが出来ること
  ③周囲の住民にリースバックをしたことがバレにくいこと
  ④不動産の相続を考える必要がなくなること
  ⑤固定資産税の支払がなくなること
  ⑥次の住む場所を探す必要がないこと

 一方、デメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
  ①買主が見つかりにくいこと
  ②思うような金額で売却できない可能性があること
  ③住宅ローン残高が残っていれば、手出しが発生する可能性があること
  ④家賃を支払い続ける必要があること
  ⑤長生きすれば、結果的に売却代金よりも支払賃料のほうが多くなる可能性があること

 上記のようにリースバックにはメリットもデメリットもあります。
 大手の不動産業者も地元の中小・零細不動産業者も、リースバックを積極的に推進している業者がありますが、一番の関心ごとは、いくらで売れるか、リースバック後の賃料はいくらか、だと思います。不動産の売買代金や賃料は売主と買主の間で決まりますが、不動産業者は多くのデータを持っていますので、無料査定してくれる業者があるのでしたら、利用してみてはいかがでしょうか?
 無料査定の際に気を付けてほしいのは、買主が誰になるか、です。不動産業者が安く買い叩くこともあります(その後、不動産投資家等に高値で売却することも良くあります)。
 ですので、査定した不動産業者が買主になるか、仲介になるかは確認すべきです。また、査定は1社だけでなく、複数社にお願いしましょう。

 リースバックで手に入れたお金は、(賃料を約定どおりに支払うことが出来るのでしたら)自由に使うことが出来ますので、医療費や旅費などに充てる人もいます。ただ、ギャンブルなどの投機のために不動産を売却する、ということは避けましょう。

 当職では、不動産業者のつても多くありますので、相続や不動産に関する相談がありましたら、遠慮なくご連絡ください!
 

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