対話で分かる行政書士!

こんにちは!
だいとーさんは行政書士ですよね?
行政書士ってあまり耳にしない仕事ですけど、何をする人なんですか?

こんにちは!
確かに、弁護士や税理士などと比べて、行政書士ってあまり認知されていませんよね。
では、今回は行政書士についてご説明致します。

はい、よろしくお願いします!

行政書士の仕事は、行政書士法という法律で定められており、主に①官公署に提出する書類、②権利義務に関する書類、③事実関係に関する書類を作成することや、それに関する相談に応じることです。
ただし、弁護士法や司法書士法などの他の法律で禁じられていることは出来ません。

なんか難しそうですね。
具体的にはどういった書類を作成するんですか?

①官公署に提出する書類でしたら、建設業や不動産業などの許認可申請書類などがあります。本来ならば、許可を受けたい本人が窓口に行かなければなりませんが、行政書士が代わりに許可申請をすることが出来ます。
②権利義務に関する書類でしたら、売買契約書や贈与契約書、遺産分割協議書、内容証明、会社の定款などがあります。
③事実証明に関する書類でしたら、議事録や貸借対照表・損益計算書などがあります。
これらの書類を最初から作成するとなると、なかなかしんどい作業になると思います。そこで、書類作成の専門家として、行政書士の出番となるわけです。

確かに、これらの書類を作成しなければならないとなると、自分ひとりじゃどうしようもないと思います・・・。

時間も手間もかかりますし、何より将来にトラブルが起きる可能性もありますので、専門家に相談するほうが良いでしょうね。

そういえば、身近な例でいえば、遺言書作成のサポートや遺産分割協議書の作成、相続手続きをしてくれる行政書士もいらっしゃいますよね。

そうですね、私もそういったサービスを提供していますしね。
やはり行政書士は、書類作成の能力に長けており、行政などとのやり取りも慣れているため、適任であると考えています。
ただ、司法書士は登記を、税理士は税務申告など、それぞれの士業での強みもありますので、まずは行政書士が相談を受けて、そこから他の士業の先生にお願いすることもあります。

「士業」って何ですか?

「士業」とは、専門的な知識や技術を持つ職業で「8士業」や「10士業」といわれることもあります。
「8士業」は、弁護士、司法書士、税理士、土地家屋調査士、弁理士、社会保険労務士、海事代理士、そして行政書士です。
この8士業には、職務で使用する場合に限りますが、他人の戸籍や住民票を依頼者の代わりに取得することが出来る権限があります。
「10士業」は、上記8士業のうち海事代理士を除いて、公認会計士、中小企業診断士、不動産鑑定士を含みます。

どれも聞いたことのある職業ですね!
といっても、私の周りには行政書士のだいとーさんしかいませんけど。

どれもあまり関わり合いになる機会の多い職業ではないですからね。
ちなみに、日本全国で行政書士は53,212人(R7年5月1日現在)いますよ。

5万人以上いらっしゃるんですね!
思っていたより多いですね・・・。

日本のコンビニの数くらいいますからね。
でも、コンビニくらい手軽に行政書士を頼ることが出来れば、皆様にとっても心強いのかもしれません。
平均的な報酬も、他の士業よりは低めに設定されていることが多いですしね。

そうですね。
やはり首都圏のほうが行政書士は多くいらっしゃるのですか?

東京では8,000人程度、大阪では4,000人程度いらっしゃいますね。人口が多い分、悩みを持っていらっしゃる方も多いでしょう。
なお、私の所属している奈良会では、500人程度の先生がいらっしゃいます。

奈良はそんなに多くの先生はいらっしゃらない感じがしますね。

また、行政書士の年齢分布について、なんと行政書士の全体の63%が51歳以上です!
なお、私は30歳代ですが、30歳代の行政書士は全体の10%しかいません。
余談ですが、行政書士のマークはコスモスの花に「行」があしらわれたものです。コスモスの花言葉は「調和」と「真心」です。コスモスの花言葉のように、調和と真心をもった行政書士を目指しています。


そうなんですね!
どうやったら行政書士になれるんですか?

行政書士になるには、一番メジャーな方法は行政書士試験に合格して、行政書士登録をすることですね。
ほかにも、弁護士・弁理士・税理士・公認会計士の資格を取得すると、行政書士登録をすることが出来ます。
また、行政事務を17年か20年経験した公務員も、行政書士登録をすることが出来ます。

どの方法もなかなか難しそうですね。
一番早く簡単そうなのが行政書士試験に合格することですかね?

人によって違うと思いますが、多くの人は行政書士試験に合格することが、一番の近道ではないでしょうか。
その行政書士試験も、合格率が10%台前半と簡単に受かるものでもないですけどね・・・。

ちょっと行政書士を目指そうかと考えていましたが、やめとこうかな・・・。私には無理そうです。

やる気があるなら、きっと結果は出ると思いますよ!
実際、40歳代や50歳代から行政書士試験に合格して、行政書士業務を始める人も多くいらっしゃいます。

そうなんですか!
じゃぁ私もちょっと頑張ってみようかと思います!

頑張ってください、応援しています!

今日はありがとうございました!
また色々と教えてください!

こちらこそ、お応えできることは頑張りますので、今後もお互い頑張っていきましょう!