お悩み:収益計画って作るべき?
収支計画とは、将来の売上・利益等を予測して立てる計画です。収支計画をしっかり作っておくと、売上や利益などの目標がはっきりしますし、積極的に無駄な経費を削減したり、経費の見直しを進めたりするきっかけにもなります。
なにより、計画と実績を照らし合わせることで、経営のモチベーション向上にも期待できます。
しかし、収支計画を作成することは簡単ではありません。過去の実績3年~5年分の内容を把握し、将来の3年~5年分程度の計画を作成するのですが、計画は実現可能性がなければ意味がありません。かといってほぼ確実に目標達成できる低すぎる数値を設定しても意味は薄いでしょう。
では、収支計画はどうやって作成するのでしょうか?
まず、過去の実績を把握します。売上や利益は増加傾向?横這い?減少傾向?一過性の収入や支出はあった?などを確認します。
次に、将来の計画を立てます。売上は伸びる?落ち込む?費用(固定費や変動費)は見直しできるところがある?不良在庫や固定資産の処分はする?など、あらゆる項目を見ていくことになります。
とりあえず仮の計画を作成したら、実現可能かどうかチェックしていきます。
利益率が理由なく急上昇していないか、売上増加策はあるか、費用を削るとして売上に影響しないか、などを見ていきます。
実現可能性のある数字へ修正し、完成となります。
収支計画は作成して終了ではありません。1年後に実績と計画を照らし合わせて、計画より良かったところ・悪かったところを分析します。そして次年度の計画を修正・見直しをして、PDCAサイクルを回していくのです。
最初は精度が良くない計画になるでしょう。しかし、何度も繰り返していけば徐々に計画の精度も上がってきます。
収支計画を作成することが出来れば、金融機関からの資金調達の申込もしやすくなります。
「数字は税理士に任せておけばいい」というものでもありません。税理士のほかにも、行政書士や中小企業診断士などは経営や数字面に長けている人がいます。これらの専門家にたまには相談してみるのも悪くないのではないでしょうか?新たな発見や気づきが得られると思います。
もし収支計画の作成にお悩みでしたら、まずはお気軽にご連絡ください!