奈良市・生駒市で永住許可を申請するには?行政書士が条件と注意点を解説
はじめに
日本での生活が長くなり、「永住権を取りたい」「ビザの更新を気にせず暮らしたい」と考える外国人の方が増えています。
しかし、永住許可の申請は他の在留資格よりも審査が非常に厳しいのが現実です。
奈良市・生駒市周辺でも、家族滞在や就労ビザから永住申請を検討される方が多く、行政書士への相談も増えています。
この記事では、永住許可の条件・審査のポイント・奈良での申請先をわかりやすく解説します。
永住許可とは
永住許可とは、在留期間の制限がなく、日本に「無期限で」住むことができる在留資格です。
永住者になると、次のようなメリットがあります。
- 在留期間の更新が不要になる
- 就労制限がなく、どんな職業にも就ける
- 住宅ローンなど社会的信用が高まる
- 家族の在留も安定しやすくなる
ただし、永住許可を受けても「日本国籍を取得する」わけではなく、外国籍のまま日本に永住する資格です。
永住許可の主な条件
永住許可の条件は、法務省が明確に基準を示しています。主なポイントは以下のとおりです。
- 素行が善良であること
日本の法律を守り、社会的に安定した生活を送っていること。
税金・年金・健康保険料の納付状況も重要な判断材料です。 - 独立の生計を営むに足りる資産または技能を有すること
安定した収入があり、日本で自立して生活できること。
家族全体の収入や職業も考慮されます。 - 原則として10年以上日本に在留していること
そのうち直近5年以上は就労資格または居住資格で継続して在留している必要があります。
※日本人・永住者・定住者の配偶者などは、在留期間が短くても特例あり。
これらに加え、在留状況・納税・社会保険加入などの「生活の安定性」が審査の焦点になります。
奈良市・生駒市の申請先
奈良県における永住許可の申請は、大阪出入国在留管理局 奈良出張所が窓口になります。
- 所在地:奈良市東紀寺町3丁目4番1号 奈良第二法務総合庁舎
- 管轄:奈良県・和歌山県
- 受付時間:平日 9:00〜12:00、13:00〜16:00
※案件によっては大阪本局で審査されることもありますが、奈良県在住の方はまず奈良出張所で受け付け可能です。
審査期間と結果通知
永住許可の審査は非常に慎重に行われ、通常6か月〜1年程度かかります。
提出書類に不備や説明不足があると、さらに期間が延びることもあります。
審査のポイントは次の3つです。
- 税金・年金をきちんと納めているか
- 収入の安定性が証明できるか
- 日本社会に定着しているか
これらを丁寧に立証することが、許可の鍵となります。
よくある不許可の原因
- 住民税や国民健康保険料の未納がある
- 年金に未加入または滞納がある
- 転職や離職が多く、収入が不安定
- 申請書や添付書類に誤りがある
特に「税金・年金の未納」は最も多い不許可理由です。
申請前に支払記録を整理して、過去分も含めて完納しておく必要があります。
行政書士に依頼するメリット
永住許可は書類の量も多く、判断基準も複雑です。
行政書士に依頼することで、以下のようなメリットがあります。
- 状況に応じた許可可能性の診断
- 必要書類の整理・作成・チェック
- 不足情報を補う理由書・説明書の作成
- 入管との調整・代理提出
特に永住許可は「書き方」ひとつで印象が変わるため、経験のある専門家に任せることで不許可リスクを大幅に下げられます。
奈良・生駒地域の傾向とポイント
奈良市・生駒市は大阪に近く、関西圏で働く外国人の居住地として人気があります。
そのため、永住許可申請の数も増加傾向にあります。
特に以下のようなケースでは、早めの準備がポイントです。
- 日本人配偶者として数年以上在留している
- 技術・人文知識・国際業務などで安定して勤務している
- 家族全員が奈良で定住している
これらの方は、条件を満たせば許可の可能性が高くなります。
まとめ
永住許可の申請は、「生活の安定」と「社会的信用」を証明する手続きです。
奈良市・生駒市周辺で永住申請を検討している方は、行政書士だいとう事務所にご相談ください。


